5.07.2010

美味しいもの

麺房亭のマスタのblog。
ここを読んでていると、旬の物、手間ひまかけた物を食べられることは
幸せだなぁと思う。ただ残念なのは、それはちょいとスペシャルなこと。
簡単には手に入らないのだ。
最近は、Sicomaticを購入したこともあり、野菜そのものを味わうよう
なメニューが増えたけれど、それでも熱心に取り組まない限り難しいこ
とは多い。

さて、1日土曜日に、マスタに「どれが一番おいしかった?」ときかれ、
筍の漬け物と肉厚のわかめ、新鮮なトマト、水菜、からし菜のサラダが
とにかく美味しくて、というか食べた事が無いというのもあり、すごく
美味しかったので、そのままを伝えた。
もちろん、全部美味しかったのだ。
でも、朝掘りなのだから筍そのものが美味しいのは当然で、調理、料理
という意味では、ぐっときたのが、漬け物だったのだ…。
そしたら、マスタはちょっと不満気な^^;;;

マスタのblog (5/3のこと)

 
調理したおいしいものは、たいていのところで、それなりにお金を払え
ば食べられる。普通に美味しいのは、とても大事なことだったりする。

でも、まともなものを食べられるところは少ない。
安心安全、有機栽培の…などなどいろいろとその手のものはあるけれど、

今朝、採った新鮮なものは、よほどお店を選ばないとでてこない。
もちろん、平均的な世帯収入の家庭を相手にしたスーパーにも、ほとん
どでてこない。

さらに言えば、新鮮なものは間違いなく美味しいけれど、新鮮なだけで
美味しいのであれば、漁港周辺の寿司屋はみなすばらしく美味しいはず。
(といっていたのは、すきやばし次郎の隆二氏の言葉)

素材の美味しさを、きちんと形にしてくれるのは、料理人の頭と腕なの
だと思うわけです。

麺房亭は、その満足を間違いなく与えてくれるお店だと思う。

確かに値段だけみればお世辞にもリーズナブル、とは言えないし、ふたり
でいくと、一品の量が多いこともあり大満足は少し難しい。(中華料理の
イメージね)。
それから、ゴルゴンゾーラのフェトチーネのように、残念ながら好きでは
なくなってしまったものもある。
味の好みは、塩加減ひとつとっても「個人の問題」なのだからどうしよう
もないことだものね 。

でも、自分で手に入れて、それをきちんと調理するのはかなり大変なもの
をおいしく食べさせてくれる貴重なお店だと思うのだ。

そこに幸せを感じない人たちには、美味しくても、値段の高い、頑固で
怖そうなおやじ(失礼^^;)のいる「評判ほどではない」店に感じるのかもし
れない。

そういうものを求めていないのなら、残念ながら幸せにしてくれるお店で
はない。

さて、

某食べログに、けっこうひどいことが書かれていて、マスタはちょっと
へこんでいた。たしかにひどい。

でもね、わたしが一番に言いたいのは「気にしない」ですよ。
どんなことであれ、その書いた人にとり真実なのだから、それは仕方の
ないこと。マスタの笑い方を「豪快」だと感じる人も、「うるさい」と
思うひともいるのだ。

でも、それがマスタのスタイルならばそれでいいじゃないですか。
お客が店を選ぶのと同じように、店も客を選べばいいのです。
  

どんなジャンルにも、批判的、否定的なことを書くことが、エラいのだ
と勘違いしているひとはわりとたくさんいて、得てしてそういうひとた
ちの方が声が大きい。(実際に大声なわけではないが、よく目にする)
みんなもっと単純に楽しもうよ?と思うのだけど、なかなかそうはでき
ないらしいです。残念なことに。

お店の評価には、 期待や、支払った金額や、どんな状況でそのお店に
いったのかなどなど、いろんな要因も影響すると思う。

TVや雑誌で取り上げられていたり行列の途切れないようなお店だと、
「みんなが言うほど、特別に美味しいわけじゃないね。」となったり、
なんの予備知識もなく「ここはどうかしら?」と適当に入った店が予想
以上においしかったりすると、また来るか、という気になる。


そんなわけで
「まともなうまいもの」をだしてくれる麺房亭はエラいのだ。

とここで書いてもしょーがないか…。

2 件のコメント:

ほうりん さんのコメント...

飲食店に限らず、何かを作ることに関しては、一貫したポリシーを持っていることが大切だと思います。
麺房亭はそういう店ですよね。
そのポリシーが気に入らない人が批判するのは、気にしない方がいいですね。

しのぶ さんのコメント...

そうなんです。
創りだすことは困難だけど、だめだしするのはとても簡単。
愛のあるだめだしならともかく、悪意しか感じられないようなものも多いですからね。

近々、ちょいとめげていたマスタを、
励ましにいきましょう♪