1.15.2012

映画 [スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ]

[スキヤキ・ウェスタン・ジャンゴ]
2007年 三池崇史監督

何かの映画の予告で見て、みたいと思っていた。
たまたま兄がもっていたので借りてきたのだけど、兄いわく「いまいち
アレだよ」と厳しめ評価。

ストーリーは黒澤明監督の用心棒がベースということで、これを見るな
らば、まずは用心棒をみるのが良いと思う。
その方が10倍は面白い。

イントロ。

源平の戦いから数百年、それぞれの末裔は落ちぶれたヤクザに成果てた。

クエンティンタランティーノ演じるピリンゴが、卵を盗んだへびをしと
め卵を救出している。そこに慎吾くん演じるリッチと手下が現れる。

クエンティンは、平家物語の冒頭部分を口ずさむ。
The sound of the Gion Shōja bells
Echoes the impermanence of all things
The color of the sāla flowers reveals the truth
that the prosperous must decline.
The proud do not endure,
They are like a dream on a spring night;
The mighty fall at last, they are as dust before the wind.
 wikipedia The Tale of the Heike

そして、、、
あぁ、なぜにそんな展開…。

場面はかわり、
舞台はその末裔たちが伝説の宝を狙う、寒村。
そこにガンマンがやってきた。

これくらい思い切って楽しんで映画を作れば、見る側にも伝わるという
もの。

佐藤浩市氏、伊勢谷友介氏、桃井かおり氏のノリノリな雰囲気が良い。
残念ながら木村佳乃氏のダンスは、わたしには良さがわからなかった。
がんばっていたとは思うけれど、ボディダブルでもよかったんじゃない
だろか。雰囲気は良いのにどうしてもキレがなくてちょっと寂しい。

香川輝之氏の独り芝居は残念。もしかしたら二重人格かなにかだという
設定で、その後に何か大きな展開があるのかと思って期待してしまった
ではないか^^;

ラストシーンで「まさかっ」と思ったが、(実際に口にでてしまった^^;)
いくらなんでも踏みとどまってくれて良かった。

難しいことは何も考えず、頭を空っぽにして、隠しアイテムを探しなが
ら、楽しむと良いと思う。
ちゃんと楽しい映画である。

語れるほど三池崇史監督作品はみていないけれど、妖怪大戦争にしても
これにしても、とても良い。
押すところ引くところをしっている監督だと思う。

くだらないところは徹底的にくだらなく、かっこいいところはかっこよ
く、そういう監督自身の軸みたいなものが決まっていれば、ちょっとし
た "?" みたいなものもひっくるめた上での満足感を得ることができる。


最近はへろんへろんな邦画ばかり見ていたので、なかなかうれしい。

日本語版吹き替えは、本人がやっているらしい。
少しだけみたけれど、わたしのびんぼー耳には違う人のように聞こえ
たんだけどなぁ。
やっぱり吹き替えってむずむずする。

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