[姑獲鳥の夏]
2005年 実相寺昭雄監督
今月末のリーディングカンパニーの予習で百器徒然袋 風を復習していて、
なんとなく観たくなって借りてきました。
もちろん、公開時に映画館に行きました。
だめっぷりを確認するのと、京極夏彦氏支援ageな感じで。
結果は期待を裏切らない、というよりも期待以上のだめっぷりで、
京極堂はメダパニを唱えた!とか、
榎木津は不思議な踊りを踊った!とか、
木場はパルプンテを唱えた!
なんて感じで、
しのぶは回復する間もなく教会行きになってしまった、と、
まぁ、そういう感じだったんだけど、
6年経って見直してみてもやっぱり。アレだったな。
キャスティングは久遠寺母(いしだあゆみさん)とあっちゃん(田中麗奈ちゃ
ん)、久遠寺姉妹(原田知世ちゃん)はとてもいいですね。千鶴子さん(清水
美砂さん)も、雪絵さん(篠原涼子さん)もいい。
正確には、この人たちのおかげで映画の体裁をなんとか保っていられたと
いうかなんというか。
他のひとたちは百歩譲って仕方ないから許すとしても、なにしろ堤さん、
憑物落としの衣装が絶望的に似合わなさすぎですT-T
みんな説明しすぎだし、京極堂も榎木津も親切だし、
->関口巽は一度も間抜け呼ばわりされていない
京極堂はにやけてるし
->凶悪な仏頂面がみたい!
京極堂が明るいうちに眩暈坂を千鳥足で下ってくるところも変だし、
->酔っ払いじゃないんだから、しゃきっと歩いて!
久遠寺家の憑物落としの席でソファーにどかっと座るし、
->「はぁ、くたびれた…」みたいなことはしないキャラクタよ!
髪がぼさぼさで風呂上がりか寝起きか、みたいなのも変だし、
->隙の無いキャラクタなんだけどなぁ…
たいていは、でも、まぁこの辺は面白かったよね、とか、よくがんばっ
たよね、みたいに褒めるところはあるはずなのに、監督も、脚本も、編
集も、カメラも、特殊効果も、まるっきりいいところ無しな作品っての
も珍しいかと。
唯一、プラス評価してもいいところは、これでいこう、とGOサインをだ
した監督のごーいんぐまいうぇいっぷりくらいかな。
で、ふと思い出したんだけど、そういえば映画版「帝都物語」もこの監
督でしたね。
嶋田久作氏演じる加藤保憲がウィッシュのポーズ(ちょっと違うけど)で
「ド〜マンセ〜マン」と言ったときには、映画館でひっくり返りそうに
なりました。
くぅぅぅぅT-T
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