10.25.2011

映画 [乱]

[乱]
1985年 黒澤明監督

黒澤明監督、最後の時代劇。

架空の戦国武将、一文字家の騒動を描いた作品。
主演は仲代達矢氏。

今みたいに、背景処理もほとんどがCGなんて時代ではないので、せい
ぜいが切り貼りの特殊効果。セットもひとももちろん馬も本物。
三郎と次郎が戦うシーンでは、もしかしてつないでる?と思うようなと
ころもあったけれど。

このスケールの作品を撮影できる監督は、もういないだろうね。

おととい見た、用心棒で、新庄氏にみえた仲代達矢氏もすっかりおじさ
んの域(秀虎は70才の設定)で、こう続けて見ていると行ったり来たりで
混乱する(笑
衣装を担当したワダエミさんは、和田勉氏の妻だというのを最近知りま
した。


さて、
黒澤明監督は、このとき75才。

wikipediaによると、秀虎は黒澤明氏自身であると語っていたらしい。

映画がすばらしい娯楽であった時代から、世の中の価値観も人々のライ
フスタイルも大きく様変わりしたこの時期に、大御所である黒澤氏には
つらい時代だったのではないだろうか。
(ちなみにスターウォーズエピソード4の公開は1977年)

モノカラー時代の作品に見られる力強さは、残念ながら感じられない。
それでも、25年後の今でも、面白い作品には違いないのだけど。

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