10.24.2011

映画 [ブラック スワン]

[ブラック スワン]
2011年 ダーレン・アロノフスキー監督

ナタリー・ポートマンはとても美しいね。

若き日のオードリーヘップバーンを彷彿とさせる気品がある。

前田有一氏の映画批評から、ストーリーは知っていた。
ナタリーポートマン演じるニナが、過保護な母からの重圧と白鳥の女王
を獲得したことのプレッシャーに、幻覚を見たりと精神的に追いつめら
れる。前田有一氏曰く、メンヘラダンサーの物語とまで言ってる^^;

でも、そんなキワモノをウリにするような話ではなく、しっかりと丁寧
に作り込まれた、すごい作品だと思う。

ナタリーは予算の都合でほぼ自腹で、一年以上バレエのレッスンに励み、
ボディダブルもいるのだけど、それでも、ちゃんと観客をだませるほど
のバレエダンサーを演じている。
そして、とてもとても美しい。

良い作品だと思う。



しかし、
わたしにはちょっときついストーリーだった。
途中で、もう無理って投げ出しそうになったくらい。

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白鳥の女王に選ばれたお祝いに、ニナのママがケーキを買ってくる。
長い辺が30cm以上あるような直方体2段重ねのピンクのケーキ。

少しだけね、と言うニナの言葉を聞かずに、ママは大きく切り分け始め、
困ったニナが「大きすぎるわ、緊張して胃が縮んでいるの」と言うと、
ニナママはむっとしてケーキを丸ごと捨てようとし、
あわててニナが折れる。
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このシーンで涙がでた。


こういうことをされてきたのよ。

ほんとうに、日常の、ありとあらゆる場面で。


他人なら変な人ね、勝手にすれば?ですむのに、
親にたいしては、罪悪感を感じるようにできている。


きっとね、この映画をみて泣いた人は多いのではないかしら?

最後の10分。楽屋で見つけたアレからの一連のシーン。
あのシーンは非常に象徴的だと思った。
あれくらいのことが起きて初めて、ようやく開放されるのだろうなぁ。

2 件のコメント:

まんげつ さんのコメント...

この映画って、元々『レスラー』のサイドストーリーだったんだって。こんなの入れて膨らませたら、上映時間何時間になったことやら・・・。

しのぶ さんのコメント...

そうらしいですね。
レスラーは見てないんですけど、面白かったですか?
うーん、見てみるかな…。