[天国と地獄]
黒澤明 監督 1963年(昭和38年)
身代金目的の誘拐事件の話。
靴メーカーの常務(三船敏郎)の息子(江木俊夫)と、お抱え運転手の息子が
間違えて誘拐される。犯人(山崎力)は子供を間違えたことに気づいたが、
それでも常務に身代金の支払いを要求し、常務は身代金を支払う。
という話なのですが、
担当刑事に、仲代達矢、債権者に西村晃、ほかにも名古屋章や大滝秀治
など知った名前と顔がちらほらと。
横浜が舞台で、横浜の町が見下ろせる浅間台の高台に常務の家がたち、
犯人の山崎力はインターン(というと横浜市立大学医学部?)で、伊勢佐
木町や黄金町がでてくる。
実際には、スラム化していたと思われるこの辺りからは見えないけれど
そういう設定になっていた。
黄金町にアヘン窟のような場所があり、麻薬中毒のひとがたくさんいる
のだけど、あの頃の黄金町ってこんなだったの?
麻薬中毒の中に、菅井きんさんがいたの。
50年前から菅井きんさんだった^^;
[東京物語]
小津安二郎監督 1953年(昭和28年)
世界的にも評価の高いこの作品。
主役の笠智衆さんは、わたしの中では寅さんの御前様。
笠さん演じる平山周吉は70歳くらいの設定だけど、実際には49歳。
戦争で亡くした次男の嫁、紀子役の原節子さんが、義母をアパートに泊
めるシーンでの横顔は、とてもとても美しい。
美しい日本人が見られる、今となってはほんとうに貴重な映画だと思う。
見る前に、オットにどんな映画?と聞かれて、
「騒動とか何もない、静かな寅さん」
とこたえてみたんだけど、ちょっと違うか^^;
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